7 generations walk

報告トップページ | ウォーカーの感想 | レポート | Photo gallery | 報告ブログ | ホームページトップ

ウォーカーの感想  / チカル

 

 ワタシが今回7generations walkに参加しようと思ったきっかけは、去年アメリカを歩いたのがきっかけです。歩く事で大地というものがすごく近いものとなった。自分が自分となり、ありのままで良い。地と空とつながって、地球上の人間となれた。アメリカを歩く事で、その喜びがとても大きかったのです。
 そして今回、人間らしくなることで、今自分が居る日本の大地とも近くなり、そこで生き生きと生きたかったから。歩く事で初めてその地を知れて、その地での自分の役割も知れると思ったからです。

 

 実際歩くことは、遠かったものに近づける行為・そのものやヒトとつなぐ行為であると今回歩いていて実感した。今まで住んでいたのに、親しみを感じない土地、遠いと思っていた海や太陽や富士山、原発、土の道、高速道路、どんなものとでも一体になる瞬間がWALKにはある。海や太陽や富士山の力が自分の中に存在している、道路の脇に咲く花の心と自分の心が一つになる、そして、その喜びを感じることができるのです。

 それは、ものだけじゃなく、ヒト、苦手だったヒト、そこの空気、雰囲気、見えるものでも見えないものでも、すべてです。歩くという1番原始的な人間らしい行為でそのものとつながることができる。私はどんなものとでも、そのつながった喜びを感じることができる時がWALKの中ですごく好きです。なぜなら、そこで初めて、そのものの本質を体で理解できるからだ。そのものがどういうもので、どう変化していて、どういう風に自分とつながることができるのか、これを体で知れるのです。

 

 しかしそれは、自分がそれに対して今まで心を開いていなかったからだと思いました。便利なものに囲まれ、時間に追われ、ヒトのつながりが薄れ、何を信じたらいいのか分からない、そのような社会の波の中で自分を見失ったまま生き流されていると、個人個人の命の力は失っていきます。

 本来、地球上に生きているもの、すべてが持っている生命エネルギーは、たくさんの殻に覆われて、にぶっていき、自分がそのようなものを持っていることでさえ気づかない。自分の変化、周りの変化、地球の変化にも気づかないままとなるのだろうと歩いていて実感しました。すべてに蓋をされているような感じだと思います。

 

 蓋をしているのだから、自分の中に本来眠っているエネルギーはむずむずと動きたくてたまらないはずです。けれど、自分はそれに気づいているのにもかかわらず、生き苦しい・何かが変だと思う自分こそがおかしいのではないかと思わせるのが、社会の波でさらにまた蓋をし続けているのだと思います。

 

 けれども、歩く事で、その蓋や殻がだんだんと取れていきます。そしてその辺に捨ててしまいます。それは、自分が命のままむきだしになるという作業で、それが「つながる」ことに必要なことなのだと思います。命のままむきだしになった自分と、そのものの命がつながる。歩くということで得た「むきだし」の感覚を持っていれば、心を開いていれば、いつでもどんなものとでも、つながることができる。その対象のものとつながって、1番気持ちの良いものとつながった時、心からの幸せを感じる事が出来ます。

 その喜びが、色んなヒトに必要で、その心から気持ちいいと感じたものこそ、7世代先まで残るもの・生きるのに必要なものなのだと体と心で感じられるのです。

 

 だからWALKについ行きたくなってしまうのだなと思います。7generations WALKは、感じることがメインのWALKだったので、「むきだし」の感覚をとても強く感じることができた1ヵ月半でした。今まで以上に自分や物事の内面を見ていた1ヵ月半だったような気がします。