7 generations walk

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ウォーカーの感想 / 山田俊尚 7 generations walk 代表 

 

命の力

 

 今回7 generations walkを無事歩き終えることができました。
 参加者の多くが笑顔でゴールし、また素晴らしい体験をこのウォークで得られたようです。そんなわけで、自分の中で今回7 generations walkは大成功したと思っています。

 

 7 generations walkの目的は持続可能な未来社会の価値観を見いだすこと。そして、見出すために7 generations walkでしたかったことは、体験する場を提供することでした。

 ですから他のピースウォークのように歩きながらアピールをしなかった。

 

 今まで多くのピースウォークに参加し私が得た一番大きな利益は自分の内面が変わったこと!ですから、参加者それぞれの内面の変化に重点おいたウォークにしたかった。そして、今の社会に足りないものは、人それぞれの内面的な喜びではないかと思っていました。その内面的な喜びがないから、浪費し、開発し、他から奪い得ることしか考えられなくなっているのだと感じていました。

 

 では、この内面的喜びを得るにはどうしたら良いのか?それは個々人の体験しかないのです。ですから、この体験の場を提供することにしました。そしてこの内面的な喜びをもとに「持続可能な未来社会の価値観」は必ず見いだせると思っていました。

 

 それでも、体験の場を提供するだけで、皆がそんな風に内面的な喜びを得ることができるのか?そう考える時、私には自分の体験を通して一つ信じていることがありました。
  何を信じていたか?私が歩いている間に一番強く信じていたのは「命の力」と私が感じているものです。

 

 言葉に言い表すのが難しいものなので敢えて「命の力」と呼ぶことにしますが、この命の力が内面的喜びを引き出す力なのではないかとも思っています。そして、命は自分が思っている以上に偉大なものですから、その力に自分をあずけることで凄い力をもらえ、凄い喜びが得られることを今まで経験してきたからこそ、この「命の力」を信じることにしました。

 

 ですから、こんかい7 generations walkを企画してリードするにあたって、命の力にすべてを任せるつもりで、すべてをあるがままに受け入れ、自分もあるがままでいることにしました。だからなるべくこの命の力の流れにのり、ゆったりとしていようとしました。そうすればきっと内面的な喜びが生まれるだろうと信じていました。

 

 皆で得たいのは「内面的喜び」。それを与えてくれるのは「命の力」だと思うのです。

 

 そして、世界の危機的な状況を見るとき、「僕たちが失なおうとしているのは命の力なのだ」と今回のウォークではっきりわかりました。
命の力を、お金の力で代用しようとしているのが今の世界なのではないではないでしょうか?

 

 でも、もう限界です。
お金で代用された、命の力が死に絶えようとしています。
自然も人も。
 ですから内面的な喜びもなく、さらにどうしようもなく浪費し破滅の方向に向かおうとしています。

 

 でも私たちは依然として命そのものです。
命そのものを抱えて生まれてくる。
たとえ、まわりをいくら覆われて命が見えなくなっても、私たちが命を生きていることはまぎれもない事実です。

 

 だからさらに強く命の力を信じることにしました。
あるがままの命でいることを望みました。
そして、命の力が働ける方法として「ウォーク」を選びました。

 

 実際そうして歩いてみて、多くのウォーカーが命の力を働かせはじめました。
人が歩き続けるために必要なものはこの「命の力」だけだからです。

 

 そして「命の力」が私たちを幸せにし、内面的喜びで満たしてくれることを皆で実感しました。
その喜びはウォーカーそれぞれの姿や行動や思いが表してくれています。
ですから、7 generations walkの真価はそれぞれのウォーカーの今にあると言ってもいいでしょう。

 

 皆で得たいのは「内面的喜び」。それを与えてくれるのは「命の力」。

そして、それは今回の7 generations walkであるていど証明することができたのではないかなと思います。

 

そして、未来が見えてきました。
私たちが7世代先まで伝えなければならないのは「命の力」
そして「内面的な喜び」と共に生きることです。

 

自然には命の力があります。
太陽や月にも命の力があります。
大地や水にも
食べ物にも命の力があります。
人の思いにも命の力があり、歌にも命の力があり、たわいのないおしゃべりにも命の力が宿っています。

そして底抜けな笑顔は命そのものだと感じました。

 

 私たちはそんな命の力をもらって歩いてきました。
そんな命の力のお陰で歩くことができたのです。

 そしてなによりも喜びにあふれ楽しかった。

 

本当に大切なものはなんなのか?ウォーカーの心の中で確信が芽生えようとしていたらいいなと思います。

 

でもやっぱり、長い道の上には、命の力を奪うものもありました。
原発とか、排気ガスとか、水質汚染とか、開発とか、アスファルトとコンクリートしかない町とか。

 

だからこそ、7 generations walkで見出した価値観が
これからも「命の力」や「内面的喜び」といつもそばにあることを願っています。

 

私はこれからもこの道を歩いて行きます。
持続可能な未来社会の価値観が見いだされ、 現実になるまで、私はこの歩みをとめる訳にはいかないのです。

自分の中にある命の輝きが私をきっと歩かせてくれるでしょう。
そして皆にも内面的な喜びを与え続けてくれるでしょう。
だから、これからも信じることにします。

 

7 generations walkが「命の力」と「喜び」を7世代先の子供たちに届けられますように。