7 generations walk

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ウォーカーの感想  / 山口 高司

 名古屋からファイナルの高尾山まで歩きました。
日の出とともに行動し、海や山や街、様々な場所を毎日何十キロと移動して、日没には宿泊場所に到着し、ご飯を食べ、一日を終え、また日の出とともに起き、歩き始めるシンプルな生活。静岡の海岸では海に真っ赤な太陽が沈んでいくと、反対側からは神秘的な月が昇ってきたり、富士山麓では太陽にかかる二重の虹を見たりと素晴らしい自然現象に恵まれ、地球のリズムに触れる日々でした。週末には交流イベントでたくさんの人とお話する機会があり、メディアや本から得られる情報とは違った環境問題に関する意見や持続可能な生活の知恵などの生の声を聞くことができ、これから先の未来に必要なことが頭で解るのではなく、体と心で感じることができたと思います。

 

 現代の生活は身の回りを取り巻くスピードが速く、沢山の情報や便利な道具に囲まれています。その中で流されるように生きていると、なんだか満たされない気分になったり、自分の存在自体がおぼろげに感じられてしまったりすることがありました。
ウォークではそのサイクルから一旦外れて、歩くという人間が本来持っているスピードに戻ることによって、頭で考えるよりも五感で世界を感じ、不必要なものがそぎ落とされていくことによって、自分が今ここにある、今ここに生きているという実感を強く感じることが出来ました。

 ウォークを終えてからは、周りの全ての環境は自分に影響を与えているし、自分が行う全てのことが周りの環境に影響を与えているという当たり前のことを以前よりも意識して生活するようになりました。
これからも自分がシンプルで心地いい状態でいることによって、周りの人や自然に少しでもいい影響を与えられることができればいいなと思います。 人生のウォークはまだまだ続きますね。

山口 高司