7 Genarations walk

Top&News / 7 generations walkとは / これからの活動 / 7 generations walk09報告 / 7 generations walk09ページ / ブログ

logos

富士山ウォーク

報告&レポート

◆2009年8月31(月)〜9月6日(日)
7 generations walk企画
東京→富士山登頂 ウォーク


 

実況ブログ

(歩きながら携帯電話を使って随時ブログをアップしていきました。生な感じをお楽しみ下さい!)

8月31日(月)最勝寺→吉祥寺 32キロ / @ A B C D E F

9月1日(火)吉祥寺→八王子 30キロ / @ A B C D E F G H I

9月2日(水)八王子→藤野 30キロ / @ A B C D E F G H I J

9月3日(木)藤野→道志村 30キロ / @ A B C D E F G H I J

9月4日(金)道志村→忍野 30キロ / @ A B C D E F G H I J K

9月5日(土)忍野→富士山7合目 / @ A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S 21

9月6日(日)7合目→頂上→富士吉田浅間神社 / @ A B C D E F G H I J K


 

富士山頂から見た日の出のPhoto gallery です。
是非ご覧ください。

 



 

富士山ウォークを終えて

2009年8月31日、台風の大雨の中ずぶ濡れになりながら東京最勝寺を出発し、八王子、藤野、道志村、忍野と歩き続け、9月5日の満月の日に富士山の7合目までたどりつきました。
9月6日の早朝、富士山頂にのぼり雲海から登る朝日は素晴らしいものでした。
(その行程のリポートはリアルタイムでこちらでしていますのでご覧ください。)

氷点下の極寒の中2時間以上頂上で待って見た朝日は本当に本当に美しく、奇跡的に感動的で、僕達の心を根底から満たしてくれるものでした。そんな太陽が実は毎日昇っています。寸分の狂いもなく毎日起こっている奇跡!その中で私たちは毎日生かされているのだと感じました。太陽が照らした瞬間世界は明るくなり、信じられないくらい暖かくなります。この力で私たちは育まれているのです。あ〜全て与えられているんだな〜!と思う瞬間でした。(素晴らしい朝日の写真はこちらをご覧ください。)

今回富士山へ東京の最勝寺から歩いて行こうと思ったのは、4月17日〜20日まで7 generations walkで富士山麓の朝霧高原でイベントをしたりウォークをした時に感じた爽快感や不思議で神秘的な体験が始まりでした。
18日夜のイベントの時に霧と雲がかかっていたのにその霧が急に晴れて富士山が現れてくれたり、20日には富士山の周りを歩いているとダブルレインボーが見えたりと、その他にも有難い体験を何度もさせていただいて、これは是非今年の夏は頂上に登ってみたいと思っていたのです。
それなら是非、自分の家から歩いて行こう。登山しに行くのではなく、僕が感じた神秘性はなんだったのか確かめに祈りに行こうと4月のウォークの時に心で決めていました。

今年の7 generations walkは大成功に終わって、その後この体験をどう活かして活動していこうかということに関してづっと考えていました。その体験があまりにも素晴しく大きかった為自分自身でそれを理解し次にちゃんと繋げるためにはどうしたら良いのかホントのところでは分かっていない気がしていたのです。次に進むクリアーなビジョンと決心を得る為に今まで時間がかかっていました。しかし今回の富士山ウォークで7 generations walk以後、自分の中で体験のまとめと理解ができました。次の活動へのビジョンを得る学びの旅は一区切りついたように思っています。
このビジョンを得るために私が八月〜富士山ウォークまでにした体験をお伝えします。

 

8月の始めにアメリカにインディアンの祈りの祭り「サンダンス」に参加して、祈りの中から自分の原点に戻る体験をし、新たに強力なメッセージを受け取ってきました。
そのメッセージは、「地球の痛みを自分の痛みとして訴えよ」ということでした。
私たちは地球・自然に生かされています。私たちが吸う空気も、飲む水も、食物を養ってくれる大地も、ひとつも人間が作ったものではなく、全て自然によって創られ、私達に与えられています。私たちひとりひとりの身体は地球や自然の大きなサイクルの中の一部であることは皆さんもお感じになると思います。
しかし今、その地球の浄化のサイクルからはみ出してしまっている部分が多くあります。原子力による放射能汚染、ゴミの問題、開発による水質汚染、地球温暖化。これらは地球の浄化のサイクルからまったくはみ出してしまっているのです。これが様々な問題を引き起こしているわけです。
このことを人間の身体に置き換えて考えてみましょう。人間の体内浄化のシステムは肝臓や腎臓ですよね。この臓器がまったく浄化できない毒が体内にあったら痛いですよ。それは救いようのない手の施しようのない痛みなのです。もちろん放射能汚染は人体に深刻な影響を及ぼし、癌の原因になることは周知の事実です。これらのことは私達の身体にすでに強い影響を及ぼしているのです。

地球と自分は深く繋がっている。そう感じ実感するということが大切です。それは事実であり現実であり、普通なことなのです。私は現実に目をちゃんと開いていようと思うのです。
そのことをインディアンの深い祈りの儀式から強烈な実感をもって教えてもらいました。強い意志と祈りと共に。シャーマンからも「是非、マザーアースと人間が再び深く繋がれるように、そのメッセージを伝えてくれ」と言われました。「とても大切なことだから」綺麗で心の奥底まで見通すような澄んだ目で僕を見つめて言いました。ですから僕も「ハイ」と素直に答えました。
だからそれをそんな風にこのメッセージを実感しながらちゃんと伝えていきたいのです。
今まではウォークで見てきた悲しい現実を、世界で起きている事実として伝えようとしていました。しかしこれからは、その現状を自分の痛みとして伝え訴えていきたいのです。だって私たちは地球の一部なのですから。地球環境が崩れれば私たちの命などあっというまに維持できなくなります。地球環境が滅びることは私たちが死に絶えることを意味しているのです。

 

そして8月の中盤には北海道のアイヌの方々に会いに行きました。
アイヌ一万年祭に参加しに行きました。7 generations walkや2008年にLongest walk2 を一緒に歩いたわこちゃんやちかるちゃんが導いてくれて、指導者のアシリ・レラさんにお会いでき、アイヌの伝統的な歌や踊りに触れることができました。
最後の日のカムイノミという儀式のあと、インディアンソングを奉納させていただきました。その後でアシリ・レラさんにお話をいただき、1977年にインディアンの指導者デニス・バンクス師がこのアイヌの土地を訪れた時の話をしてくれました。
その時はインディアンの権利を取り上げようとする法案がホワイトハウスに出されており、デニス・バンクス師はアメリカ政府と戦わなくてはならないと思っていたそうです。でも、アシリ・レラさんやアイヌの方々と話しあって、今までの悲惨な歴史や体験を思い出し「もう争うのはたくさんだ」「戦い合い殺し合うのではなく、平和的に自分たちの権利を主張し取り戻していこう」ということ誓い合ったそうです。
そしてその翌年1978年にサンフランシスコからワシントンDCまでアメリカ横断の平和行進「Longest walk」が行われました。その平和的活動はインディアンだけでなくあらゆる人達の共感をよび、百万人以上の署名を集めホワイトハウスに提出しインディアンを救うことになったのです。Longest walkの原点のひとつがここにありました。
7 generations walkはLongest walk2 で得た経験をもとに始めたウォークです。自分たちのウォークの原点にも触れられた気がしていて、ちゃんとこの日本にある平和活動の原点の魂に御挨拶できて嬉しく思っています。

そして、これらの経験を自分たちの生活に落とし込まないといけない。地元での自然との繋がり、信仰とはなんなのかと考えますと、江戸〜東京ではやはり富士山の信仰が盛んだったことを思いました。地元にも二つ富士塚があり富士信仰が盛んだったことが偲ばれます。
江戸という大都会にあって、遠くに常に見える富士山は日常で触れられる自然の神秘そのものだったのだと思います。
大都会といえども、ふかん的に客観的にみれば大自然の一部であります。そして都会に暮らしていても大自然の恵みで生かされている。そのことに常に思い、感謝し、信仰する一つの象徴が、江戸の人たちにとってはあの遠くにみえる荘厳で美しい富士山だったのでしょう。その美しさはひとの心を自然への信仰と感謝に結びつけるのに充分なものだったのだと思います。ですから、その結びつきを取り戻したかった。その為に自分の家から富士山の頂上まで歩いていきました。
富士山までの行程でいろんなことを感じ学びました。たしかに自分の家と富士山の頂上は繋がっていたし、自分の心も繋がりました。

あの富士山の頂上でみた朝日は、奇跡的に美しく、神々しく、感動的で、そしてその明るさと暖かさから太陽の恵みで私たちは生かされていることを実感しました。
そして、その太陽は毎日昇る。この奇跡的に美しい光景は毎日起こっている。
その大自然の美しさと偉大さを感じることができ、そしてそれが私たちの日常なのだということに気付いたことが感動的で嬉しかったです。全てに感謝する気持ちになりました。

その気持をもって帰えってきました。
自分の日常と自然の神秘が繋がった感じがしています。
自然に感謝し生かされている気持ちを毎日の中で実感しながら生きていこうと思います。

皆さんにも是非、自分の地元、自分の日常と、自然の恵みに対する感謝と信仰を結びつけてください。

確かに今の都会生活でこれを思うのは大変なことなのかもしれません。なかなか気付けず、きっかけもない。
私も求め続けて、急には自分の日常にそれを見出すことができず、さらに求め続けてインナディアンと出会いました。彼らは世界の中でもその自然との結びつきと信仰、儀式、文化を保っている稀有な気高き民族です。彼らに教えてもらったことは私にとってはとても重大で大きく、有難い道筋を示していただきました。その儀式や歌などを通して自分で体験し実感しながら少しづつ、閉ざしてしまっていたものが開いていった気がしています。

その繋がりをもとに、自分の信仰も深まり、ウォークにも加わり、ウォークは自分のライフワークとなりました。

今、そのきっかけをもとに、自分と日常と自然や神仏とのつながりをリアルにダイレクトに取り戻した実感を得ています。

この実感をもとに活動していこう!想いを深めていこうと思っています。

自分が伝えるべきことも分かっています。

あとは動くのみです。現実にしていきます。

私を生かし導いてくれた全てに感謝して。

ありがとう。

 

企画・運営 7 generations walk 代表 山田俊尚

 

 

Top&News / 7 generations walkとは / これからの活動 / 7 generations walk09報告 / 7 generations walk09ページ / ブログ